格式にこだわりたくない。俺の仕事は岩波からプレイ・ボーイまで。−池田満寿夫

つい、「マスオちゃん」と呼んでしまう。
本人にしてみれば、随分と無礼な話である。
故人とはいえ私より遥かに年長者であるし、世界的な芸術家でもあるのだから、画伯とでも呼ぶのが普通であるかもしれない。勿論、私とは一面識すらない。
池田満寿夫というマルチな作家を、私は彼の作品や、写真、人となりからしか知ることしか出来ない。パーマを掛け、細身のジーンズを履いて立つこの画家は、パッと見る限り近所のオニイチャンといった感じで、画伯然とした鼻持ちならない印象はまるで無い。
私が池田満寿夫の作品に触れたのはつい近年のことで、鈴木成一デザイン室が装丁を手掛けた角川文庫の『怖るべき子供たち』の表紙カバー、『海のスカート』(ドライポイント)だった。
厚手のクラフト紙にプリントされた池田の版画は、画家という枠に捕らわれないコクトーの作品にぴったりだった。
著名なヴァイオリニスト、佐藤陽子さんとおしどり夫婦として知られ、90年以降音楽や楽器をテーマとした作品を屡々創作していることも、私を親しみ易くしてしまう要素の一つかも知れない。
陶芸作品も多く残した池田満寿夫の展覧会、『池田満寿夫 知られざる全貌』が千葉市美術館で開催中である。5月18日(日)迄。
■『池田満寿夫 知られざる全貌』 千葉市美術館


TBだけして失礼しました。
池田満寿夫さんは才能溢れる方でしたね。
彼が活躍していた当時は、マスコミに出すぎな気がして、ちょっと敬遠気味にしていたけど、なくなられてみると、やはり彼の作品は個性溢れます。
瀧口修造の古書を見つけられたとか。
同氏は我が富山生まれの方で、且つ小生の母校(但し旧制の中学)の先輩でもあります。
そんなことに関係なく(でもついつい思い入れを持って)瀧口修造さんの業容に関心を持ってしまいます。