たんたらたら たんたらたらと 雨滴が 痛むあたまに ひびくかなしさ−石川啄木『一握の砂』

此の頃片頭痛が日々の如く私を苛まし、記事の更新も儘ならない。
聞くところによると石川啄木は酷い片頭痛持ちだったようで、雨垂れのリズムさえ頭痛の拍動と連鎖して響くというのだから、相当なものだったのだろう。
啄木のように雨垂れが響くということはないけれど、私の場合、頭痛の酷い時にはロカテッリ『ヴァイオリンの技法』協奏曲第1番、特に第1楽章のカプリチオが、聖アントニウスの耳元で囁く怪物の声のように繰返し響くのだから敵わない。
「まァ、贅沢な苦悩もあったものだナ。ふふ。」
と独りごちてはしんしんと頭痛の治まるのを待つのが、最近の日常である。
■『ヴァイオリンの技法』(全曲) イ・ムジチ合奏団

