2008年01月11日

平井の思い出

私が5才位までの頃、東京は江戸川区にある平井という街に住んでいたことがあった。
居としていたのは所謂公団住宅の一室で5階建程のアパートだったが、相対的視点というものだろうか。幼い私の眼には高層マンションのようにさえ高く思われた。

朝には浅蜊売りの呼び声が聴こえ、夕べになれば豆腐屋の喇叭が高らかに響き渡る。窓から顔を覗かせれば、遥か遠くに工場のプラントやガスタンク、煙突などが霞み掛かって観えていた。

先日気紛れに平井で電車を降りてみると其処には工場など無く、商店街や住宅街が広がるばかりだった。エミール・クレペリン云うところの追想錯誤だったのだろうか。

常に曇りであったような記憶のある平井の空だったが、その日は見事なまでの快晴であった。
posted by Usher at 02:07| Comment(0) | TrackBack(0) | the other | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/77681261

この記事へのトラックバック